「万事を益として下さる」

 今日という一日を、明るく、前向きに生きるために、過去にとらわれないこと が大切ですが、そのためには、昨日申し上げたように、過去の罪をゆるされるこ とがどうしても必要です。それだけでなく、過去のすべての経験には、意味があ ることに気づくことも大きな助けとなります。聖書を学び、天地創造の神を信じ るようになって、私は、人生の全ての経験に偶然はないということが分かりまし た。すべての出会い、全ての出来事の背後に、神のご支配と導き、ご計画がある ことが分かってきました。そのことを示す素晴らしい真理が、聖書に示されてい ます。新約聖書ローマ人への手紙、8の28です。

「神は、神を愛する者たち、すなわちご計画にしたがって召された者達と共に働  いて、万事を益となるようにして下さることを、私達は知っている。」

つまり神がわたしたちの全ての経験を支配し、導いて下さり、私達の永遠の幸福 のために、万事祝福となるようにしてくださるというのです。わたしは神戸大学 を受験して失敗して、一年浪人生活を送りました。そのおかげで、傲慢だった私 が自分の力の限界に気づき、それまでと違った目で人生を考え始めました。浪人 したおかげで一年後、京都大学に合格し、クリスチャンのおばさんの下宿で生活 をし、この方を通してキリスト教会を紹介されました。このおばさんが、SDA 京都教会の方と交わりがあったおかげで、わたしもこの教会を知り、やがて、ク リスチャンとなったのです。大学受験に失敗していなければ、京都で生活するこ とはありません。おばさんと出会うことも、SDA京都教会に出入りすることも なかったのです。クリスチャンになることも、大学時代には考えられません。大 学受験に失敗したことが、私のその後の人生にとって、すばらしい祝福になって います。神は確かに私の品性の向上と、救いのため、永遠の幸福のために、万事 を益となるようにしてくださっているのです。今私は、過去にとらわれることな く、すべての経験を感謝しつつ、喜びに満ちて生きています。
                             (by 明智信作)