「死の恐怖を乗り越えさせてくれるもの」

 お元気ですか、明智信作です。昨年の8月、一人の教会員が、ガンで亡くなら れました。亡くなる2週間前と、数日前に、神戸アドベンチスト病院に彼女をお 見舞いに行きました。彼女は笑顔を絶やす事なく、いつも感謝を表されました。 彼女が好きな賛美歌を一緒に歌い、最後にお祈りをさせていただきますと、彼女 は涙ぐんでおられました。彼女がおっしゃるには、「悲しいから泣いているんじ ゃないんです。嬉しいからなんです。」このように、彼女は最後の最後まで、笑 顔と感謝を絶やす事がありませんでした。キリストを信じる事のすばらしさを目 の当たりにいたしました。彼女はどうしてこのように、死を目前にして喜ぶ事が できたのでしょう。彼女は、それまでの信仰生活を通じて、イエス・キリストが どんなに恵み深く、哀れみに富んでおられる方であるかを、よく知っていました。 その恵みを数えて感謝しておられたのです。彼女の笑顔は、死を恐れていないこ とを雄弁に表していました。事実、彼女にとって、死は恐怖ではありませんでし た。死は眠りであって、キリストが再びおいでになる時までの、しばらくの休息 である事を信じていたからです。イエス・キリストは自分の愛する弟子のラザロ が死んだ時、

「わたしたちの友ラザロが眠っている。わたしは彼を起こしに行く」

と言われ、事実彼は死んで4日もたっていたラザロを墓からよみがえらせました。 さらにキリストご自身、死からよみがえられました。キリストの墓は、地上のど こにもありません。このキリストがヨハネ11:25で、

「私はよみがえりであり、命である。わたしを信じる者は、たとい死んでも生き  る」

と宣言しておられます。このキリストを信じる者に約束された復活の真理こそ、 彼女が死を恐れない理由でした。誰もが避けることのできない死という現実を目 前にした時、人間のいかなる言葉も空しいものです。しかし、キリストの復活と、 彼の約束は揺るがない平安と希望を与えてくれるのです。あなたは、死に対する 準備ができているでしょうか。
                             (by 明智信作)