「ゆるされたのだから」

 お元気ですか? 明智信作です。今月は、言葉がわたしたちの思想や感情、し いては品性に、影響を与える、ということを考えてきました。このような言葉の もつ影響力を、プラスの方に生かすには、どうしたらよいでしょうか。
 もし、あなたが、ご主人、あるいは奥さん、または親とか、子供とか、あなた の身近な人のしたことで腹をたてている、とします。あなたはどんなふうにして その問題を解決していますか? ある方がご主人のあることで腹をたてたことが あるそうです。その時、彼女はどうしたかというと、「神様、私は主人のことを 赦します。今まで、赦そうとしなかった事をゆるしてください」と祈ったそうで す。その時、彼女の心から、腹立ちが消え、平安が与えられたそうです。「ゆる します」と口に言い表す事、しかも、神に向かって祈りの中で、声に出して告白 する事には、すばらしい祝福が隠されている、と思いました。
 逆に、あの人のことは絶対赦せない、と言う事によって、赦せない心が強めら れていく、ということを経験した事はないでしょうか。「キリストへの道」とい う本の一節に、こんなことばがあります。「もし、私どもが、他人の不親切や不 正な行為を心に留めて忘れないでいるならば、キリストが私どもを愛したもうた ように、その人々を愛する事はできません。けれども、もしキリストの驚くべき 愛とあわれみのことを考えているならば、その同じ精神がほかの人へも流れ出て 行くのであります。私どもは、どんなにお互いの欠点や不完全さが見えても、お 互いに愛し尊敬しなければなりません。」つまり、毎日十字架を見上げ、キリス トがこのわたしのために、命を捨ててくださったほどに、愛して下さっている、 ということを味わう事が、人をゆるす原動力になると教えています。他人の不親 切や、不正な行為を思うのでなく、キリストの愛に心を向けて、こんな自分が赦 され、愛されている、ということを味わう事が、一番大切です。あなたの人生が 今よりさらに愛に富む豊かな人生になりますように。
                             (by 明智信作)