「救い主の母マリヤの信仰とは」
お元気ですか? 明智信作です。先回、神に選ばれて救い主の母となったマリ
ヤの信仰について語りました。今回も引き続き、マリヤの信仰について考えてみ
たいと思います。もう少し信仰とは信頼であります。敬虔なキリスト教指導者で
あった、エレン・ホワイトは、「教育」という本の中で、このように書いていま
す。
「信仰とは神に信頼すること、すなわち神がわれわれを愛し、われわれの幸福
にとって最善であるものをご存知であることを信じることである。そのときわれ
われは自分自身の道を選ばず、神の道を選ぶようになる。」(299p)
この信仰が、マリヤに見られるのであります。マリヤは、人間的な思い煩いを
すべて神におまかせしました。神が自分を愛し、自分の幸福にとって、最善であ
るものをご存知であることを信じていたのであります。わたしたちは、このマリ
ヤの信仰のことばから、信頼する信仰について学ぶことができます。
さて、マリヤの信仰について、もう一つ学ぶことがあります。それは、
「神にはなんでもできないことはありません」
という天使の言葉を信じる信仰です。マリヤは、全能の神を信じたのです。処女
が、妊娠するということは、起こり得ないことです。人間的にはありえないこと
です。しかし、人間の力ではどうすることもできない問題でも、神にはできない
ことはない、と信じる信仰がマリヤにはありました。
ただ、聖書によれば、最初からこの驚くべき知らせを聞かされた時、すぐに信
じたわけではないことがわかります。ルカ1:34には、
「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしにはまだ夫がありませんの
に。」
と言っています。その時の御使いガブリエルの言葉には、説得力がありました。
ルカ1:35ー37には、こう記されています。
「聖霊があなたに臨み、いと高き者の力があなたをおおうでしょう。それ故に、
生まれ出る子は聖なるものであり、神の子と、となえられるでしょう。あなたの
親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の女といわれていたのに、
はや6ヶ月になっています。神には、なんでもできないことはありません。」
この言葉には力がありました。マリヤの信仰が成長しました。人間的にはありえ
ないことでも、神にはできないことはない、と確信することができたのです。エ
リサベツは、マリヤの親戚でした。マリヤは、エリサベツが、不妊の女性である
故に、苦しみ、悲しんできたこと、また、子どもが与えられるように、熱心に祈
り続けていたこと、それにもかかわらず、つい5ヶ月前までは、その気配もなか
ったこと、をよく知っていました。そのエリサベツが身ごもり、妊娠5ヶ月にな
っている事を、マリヤもきっとエリサベツから直接聞いていたにちがいありませ
ん。天使がそのことに触れた時、マリヤは納得したのです。確かに、神にはなん
でもできないことはないと確信するに至ったのです。マリヤの信仰は成長しまし
た。神が成長させてくださったのです。神が、マリヤの信仰を育てておられるの
です。神は、あなたの信仰をも同様に育ててくださいます。「神にはなんでもで
きないことはない」のです。
(by 明智信作)